そこに鬼がいた。大沢たかお!なんという役者だっ!!
2009年、京都壬生寺、東京増上寺の境内で、朗読活劇「レチタ・カルダ」と称したパフォーマンスを行った大沢たかお。豪雨にも立ち去らない熱狂的なファンの前で、司馬遼太郎の「義経」を演じきった。(このイベントの資料用映像を弊社で撮影/編集させていただきました。)レチタ・カルダは、イタリア語で“熱き朗読”という意味だそうですが、朗読の概念を大きく逸脱していますね。ジェットストリームのナレーションとは別世界。それに司馬遼太郎の原作を、舞台用に多少脚色してあるとのことでしたがほとんどそのままでした。京都が雨で一度延期になり、増上寺も予報通りの集中豪雨。しかし2000人近く集まった増上寺の大沢ファンのみなさんは、舞台上の出演者と同じ気持ちで最後までパフォーマンスを鑑賞することを選んだのです。この朗読活劇に相当の役者魂を注ぎこみ大成功を収めた大沢さんは、翌年「一期一会」と題して、東京築地本願寺、奈良薬師寺で義経を再演することなります。<執筆中>