ロン・カーター&スティーブ・キューンセッション
ロン・カーターのベースの音ってジェントル!
モダン・ジャズ最後の大物、ロン・カーター。でも彼は絶対に遅刻しないことでNYのミュージシャン仲間では有名なのです。先に到着したピアニストのスティーヴ・キューンが教えてくれました。それにしても入り口がわかりにくいこのソーホーのThe Studio(日本人ギタリスト増尾好秋さん所有のスタジオで残念ながら08年に閉鎖。何度お世話になったか知れません)まもなくロン到着。サウンド・チェックが始まって、うーんと唸ってしまった。なんというジェントルな音色。違う!いままで聞いたどのアコベの音とも。ロンの音は上から下までなんてスムースなんだ。そしてスティーヴ・キューンがピアノに触り始めたとき、えっ?と固まってしまった。うっ、美しい!音色が綺麗。「これ本当にいつものあのピアノだよね?特に今日調律が違うとかないよねえ?」と確認しあう私たち。このセッションは、NY在住ヴァイオリニスト定村史朗プロデュースのシャンソン歌手さわち美欧のレコーディングのひとコマ。アンフォゲタボー!!P.Sこの名演はさわちさんのアルバム「モン・レーヴ」で聴けます。オマケ:ロンは大の写真嫌いなので要注意。ベースをプレイするポーズを撮らせて欲しい・・・なんてありえませんから。